🎯 原点となる目的
私の資産運用の目的はシンプルです。
「退職後に、働くかどうかを自分で選べるだけの資産を築くこと。そして資産をできるだけ増やしておくこと。」
この考えのきっかけは、初回でも触れた「老後2000万円問題」と「定年延長」のニュースでした。
60歳くらいまで働けば年金で悠々自適…とうっすら思い込んでいた自分にとっては、
「なんだよこれ!(怒)」と衝撃でした。
📉 年金制度への不信感
それから6〜7年経ちましたが、状況はむしろ悪化しているように思います。
このままでは「国は国民に死ぬまで働いてほしい」と考えているのでは――そんな疑念すら湧いてきます。
実際、iDeCoやNISAといった制度が拡充されてきたのも、「もう年金だけには頼るな」という国からのメッセージだとよく言われています。
私の母もよく「年金少ないわ〜」と愚痴をこぼします。
父は公務員をしていたので「定年後は年金がっぽり」と言われていた世代なのに、実際は期待外れ。
このことからも、年金は時代や政治の都合で簡単にルールが変わる ということを実感しました。
私はこれを勝手に「人生設計を揺るがす理不尽なルール改悪」と呼んでいます。
たとえば、会社の上層部がルールを変えるとき、良い場合は「最適化」のためですが、悪い場合は単なる「自分たちの都合」。
国家も同じで、日本を取り巻く様々な状況を理由に、制度をその時々の思惑で変えていきます。
そしてその結果、私たちの人生設計は簡単に「ちゃぶ台返し」されてしまうのです。
直近で私が食らったのは、iDeCoの退職所得控除に関する「5年ルール」が「10年ルール」に延長された件。
細かい説明は省きますが、私は「5年ルール」で計画していたため完全にちゃぶ台返しを食らい、大きく路線変更を余儀なくされました。
正直、この話はかなりムカついたので、そのうち別記事で詳しく書こうと思います。
💡 お金と真剣に向き合うきっかけ
当時はまだiDeCoやNISAの存在すら知らず、「将来お金に困るのか…?」とポカーンとしていました。
ただ制度を変える力は自分にはない。
だからこそ「自分の将来を守るにはどうするか?」と腹をくくり、真剣にお金と向き合うことにしました。
当初は「定年後の生活資金」が目的でしたが、考えるうちにもう少し広い意味を持つようになりました。
- お金がすべてではないけれど、多いに越したことはない
- 人生のリスクの多くはお金で解決できる
- 定年まで働ける保証はないから、できるだけ早く・多く資産を築いておくべき
当たり前のことですが、現実から目をそらさず、お金と正面から向き合ったこと自体が大きな一歩 だったと思います。
⏭ 次回予告
こうして「お金と真剣に向き合う」という意識が芽生えました。
では実際に、知識ゼロの状態からどうやって最初の一歩を踏み出したのか――。
その準備と最初の行動については、第3回で書いていきます。