【投資・資産運用:第18回】
日本高配当株投資への挑戦
~“日本応援枠”を作った理由~

投資・資産運用

💡 はじめに

3回にわたって、投資3年目の「次の一手」として挑戦した仮想通貨(暗号資産)投資について書いてきました。

今回からは、もう一つの新たな取り組み─日本高配当株投資─についてお話ししていきたいと思います。

📈 日本高配当株投資を始めた理由

第11回でも書きましたが、私はアメリカの高配当株ETF「VYM」をすでに購入しています。

このとき、日本の高配当株投資についても検討したのですが、いったん見送りました。

その理由は、VYMのようにパッケージ化されたETFや投資信託が日本にも存在するものの、内容の質が十分とは言えないからです。

多くの投資家──特に両学長をはじめとする有名YouTuberたち──が口をそろえて言うのは、
「日本の高配当株ETF投資信託には、明らかに“微妙な企業”が含まれている」という点。

日本の高配当ETFや投資信託は、構成銘柄の一部に減配リスクの高い企業が含まれていることなどから、投資家の間で“やや扱いづらい”と指摘されることが多です。

一定のスクリーニング基準を設けていても、どうも実態とズレた銘柄が混じってしまうのです。

そのため、真におすすめなのは自分で企業を選定し、オリジナルの高配当ポートフォリオを作ること。

──ただし、しっかり勉強すれば、の話です。

🧠 初心者にはハードルが高かった「自作ポートフォリオ」

3年前の私は投資初心者で、企業分析などの知識が全くありませんでした。

加えて、どれくらいの熱量で投資を続けるかわからなかったため、「いったん後回し」としていました。

そして3年後──投資リテラシーも上がり、リスク許容度も高まり、“投資脳”に完全に染まっていた私は、改めて日本株投資に本腰を入れることにしました。

🇯🇵 「地の利」を活かせる日本株投資

海外株式は、どうしても言語の壁と情報の遅れがあります。

一方で、日本企業は圧倒的に情報を得やすく、実感を伴った分析ができます。

例えば、身近なお店で扱っている商品、ニュースで取り上げられる企業、SNSや口コミで話題になるトピック──。

こうした「生活に根ざした視点」から企業を選べるのは、日本株投資の大きな強みです。

🌍 私の日本株投資スタンス

私は投資初期から「日本株にも投資する」と決めていました。

メインの投資商品である「eMAXIS Slim 全世界株(通称:オルカン)」にも、日本株が約5~6%含まれています。

また、外国への投資も巡り巡って日本に利益が返ってくる、という考え方もあります。

一方で、「日本株は投資効率が悪い」「わざわざ買う必要はない」という意見もあります。

確かに、アメリカ株に比べると成長性は限定的かもしれません。

しかし私は、「迅速かつ直接的に日本経済を応援できる投資」も必要だと考えています。

社会貢献の一環としても意義がありますし、国内企業の発展が私たちの生活を豊かにすることにもつながると思うのです。

そこで、

  • 広く分散できるeMAXIS Slim TOPIX(日本市場全体)
  • 自作の日本高配当株ポートフォリオ

この2つを組み合わせ、「日本応援枠」として運用することにしました。

“日本応援枠”とはいえ、感情だけで投資するわけではなく、しっかりと財務や配当実績を確認したうえで投資判断をしています。

📚 勉強を進めて感じた「日本株投資の大変さ」

例によって、YouTubeと書籍で本格的に勉強を始めました。

すると最初に思ったのは──「これは結構大変だぞ」ということ。

全世界・米国投資信託や米国ETF、そして仮想通貨投資までは、ある程度“良い商品”が限られていたので、選択に悩むことはほとんどありませんでした。

しかし、日本の個別株となると話は別です。候補が圧倒的に多く、どの企業に投資するかを見極めるのに時間がかかるのです。

とはいえ、仮想通貨のような極端なリスクがないのは安心でした。

株価の上下はありますが、少なくとも「価値がゼロになる」ような不安はほとんどありません。

もちろん、企業の経営破綻により株価が大幅に下落するリスクはありますが、仮想通貨のように仕組みそのものが未成熟で消失リスクを伴うものではありません。

✅ まとめ

今回は、日本高配当株投資を始めようと思った背景と、その意義について書きました。

日本株は「伸び悩み」と言われる一方で、地の利を活かし、企業を応援しながら資産形成を進められる投資対象でもあります。

次回は、実際にどのような基準で銘柄を選定し、どんな企業を購入していったのか──その過程を詳しく書いていきたいと思います。

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