はじめに
北海道生まれの道民にとって、「やきそば弁当」はまさにソウルフード。
子どものころから当たり前のように食卓や棚にあったので、正直これが“北海道限定”だと知ったときには驚きました。
今回は、そんな道民の生活に溶け込んでいる「やきそば弁当」について紹介します。
やきそば弁当とは?
- 東洋水産(マルちゃん)が1975年に販売を開始
- 一般的なカップ焼きそばと違い、スープが付いているのが最大の特徴
- 湯切りで出たお湯を粉末スープに注いで中華スープとして飲むのが定番スタイル
- 北海道限定商品として長年親しまれている
道民にとってのやきそば弁当
- スーパーやコンビニで当たり前に並んでいる常備食
- 学生時代の夜食や一人暮らしの強い味方
- 冬の寒い北海道では「温かいスープ付き」が特にありがたい
- 道外に出ると「やきそば弁当が買えない…!」と恋しくなる人も多い
東京での「やきそば弁当事件」
私は仕事の関係で数年間東京に住んでいたことがあります。
ある日、後輩から突然こんな一言を言われました。
「しぇるぶるさん、なんで僕たちにやきそば弁当をごちそうしてくれないんですか!」
あまりに唐突すぎて「いきなりどうした???」と固まってしまったのですが、このとき初めて、やきそば弁当が北海道限定でなかなか手に入らない商品であることを知りました。
どうやら知名度は全国的にそこそこあるらしく、要は「俺たちにも食わせろ」ということだったようです(笑)。
そこで親に頼んで箱買い(12個入り)を送ってもらい、東京でささやかな試食会を開催することになりました。
初めて食べた後輩たちの反応
まず最初に出てきたのは「ソースが甘い」という感想でした。
確かにやきそば弁当のソースには独特の甘みがあり、道民にとってはそれが美味しさのポイントです。
ですが、他のカップ焼きそばはしょっぱめの味付けが多いため、予想と違った味に少し戸惑ったようでした。
一方で好評だったのが「付属のスープ」。
「これは美味しい!」と口をそろえて言っており、スープ付きのありがたみは道外の人にも伝わったようです。
ところが、その場で「スープは作らない」と言っていた一人が、粉末スープを焼きそばに直接かけて混ぜ始めたのです。
食べてみると、「あー、これでちょうどいいっすねー」と満足げ。
私は思わず「へぇ、そういう食べ方するのね…」と驚いてしまいました。
試食会の結果
結局、試食会の参加者たちには「ソースの甘さ」が少し合わなかったようで、微妙な空気も流れました(私、一応奢ってるんですけど…笑)。
とはいえ最近では、バズレシピで有名な料理系YouTuberリュウジさんが「やきそば弁当は美味しい」と取り上げていたので、結局は食べる人の味覚次第。
道民にとっては当たり前のおいしさでも、道外の人にとっては新鮮な驚きがある――そんな存在なのだと思います。
まとめ
「やきそば弁当」は、ただのインスタント食品ではなく、道民の生活に根付いた味です。
北海道に住んでいると当たり前すぎて意識しませんが、道外に出て初めて「これぞ北海道のソウルフード」と気づきます。
次回は「やきそば弁当のバリエーション」と、私が特にお気に入りで常備している味について書いていきたいと思います。
定番のソース味しか知らない方にとっては、意外な発見があるかもしれません。