【基本情報】
(出典:Amazon商品ページ)
📖 内容紹介
“やればプラスだと分かっているのに、できない”のはなぜか――本書はその根っこにある自己破壊(セルフサボタージュ)と感情のメカニズムを解きほぐします。
感情を事実そのものではなくシグナルとして観察し、避けてきた不快感や「恥」と向き合い、過去の傷を未来へ持ち越さないための視点を提示。
劇的な変化よりも小さなマイクロシフトの積み重ねで行動を変えることを重視し、日常に落とせる考え方を章立てで導きます。
要は、感情に振り回されず理性で意思決定するための土台をつくる一冊です。
💭 感想
最近に購入して読みました(2025/10読了)。
これまで心理学寄りの本はいくつか読んできましたが、私が手に取ってきたものは、いら立ちや不安が生じた「あと」の対処——思考の切り替えなどの“処理法”が主役だったと気づきました。
対して本書は、そうしたテクニックも触れつつ、感情が立ち上がる内面的な原因や構造にぐっと踏み込むタイプ。
ここは自分がこれまであまり読んでこなかった領域で、新鮮でした。
自己分析は時々やっているつもりでしたが、まだまだ浅かったのだと思います。
いら立ち・憤り・嫉妬といった感情の裏側にある自分の未熟さや欲求を直視するのは、正直、恥ずかしさを伴います。
若い頃の自分なら反発していたかもしれませんが、今はある程度ふっきれており、恥ずかしい部分とも向き合ってみようという気持ちになれました。
むしろ、そういう“負の感情”が芽生える瞬間こそ、自分の「本当の問題」を特定し、成長に変えるチャンスなのだという視点を得られたのは収穫です。
「人は自覚している以上に過去からの影響を受け続ける」という指摘にも深くうなずきました。
投資や読書の積み上げが複利で効くのと同じく、過去の体験や思考グセも良くも悪くも長期に作用する。
ただし、その影響は自覚されにくいがゆえに、私たちは軽視しがち——ここは自分への注意喚起として強く残りました。
結局のところ、自分は自分が思う以上に自分をわかっていない。
だからこそ、こうした本を定期的に読み、気づきを更新していくことが大切だと感じます。
感情を敵視せず、データとして受け取り、少しずつ扱い方を上書きしていく。
そして、自分の感情を正しく理解してこそ、真に自分の人生を生きられる。
そのための視点を補給できた一冊でした。