【基本情報】
(出典:Amazon商品ページ)
📝 どんな本か
加齢に伴って起こる脳・感覚・体力・心理の変化を、10万人以上の高齢患者を診てきた医師である著者が分かりやすく解説し、「なぜそうなるのか」→「どう接する・どう工夫するか」までを丁寧に処方箋形式で示した実用書です。
「同じ話を繰り返す」「外出を怖がる」「買い物や手続きが負担になる」などの“あるある”行動を、性格の問題として責めず、老化の生理・認知の変化として理解し、家庭で試せる対処(声かけのコツ、環境・動線の整え方、作業の分解・簡略化など)に落とし込みます。
本書の特徴はつぎのとおりです。
“高齢者の困った行動”の裏側にある理由を知ることで、責めずに整えるためのヒントが得られる一冊です。
🎯 誰向けか
家族向けの実用書として有用ですが、むしろご本人が読む価値が高いタイプの本です。自分の変化に気づけることで、周囲との摩擦を減らせます。
💭 感想(2017年に読了?)
私が手に取ったのは旧版の2017年の第6版で、記憶はやや曖昧ですがおそらくその年に読了しています。
日本が超高齢社会へ向かう中、私の親も少しずつ老いが見えはじめ、「若い頃と比べて考え方が変わってきた?」と感じる場面が増えました。
たとえば「買い出しがしんどい」は体力低下で説明できますが、「最近、外出に臆病になってきた」という話を聞いたとき、これは加齢に伴う価値観や判断の変化が背景にあるのではと感じました。
自分が若い側にいると、その変化を想像しきれずバイアスもかかりがちです。そこで理解の不足を埋めるために、本屋でこの本を見つけて購入しました。
本書は、高齢者の“困った行動”を悪意や性格の問題として断じない姿勢が徹底しています。
老化の生理・認知の変化という原因をまず示し、そのうえで家庭でできる対策(声かけ・環境整備・段取りの工夫など)まで具体的に落としてくれています。
周囲の人が読むべきなのはもちろんですが、むしろご本人こそ読む価値が高いと強く感じました。
というのも、年齢とともに起きている自分自身の変化を自覚できていない場合が意外と多く、「気持ちは若い」ままギャップが広がることがあるからです。
その思いから、私はもう1冊購入して親に渡しました。
しっかり読んでくれたようで、「ここは共感できた」「参考になった」との反応。本人の理解が一歩進むだけで、家族側のストレスも確実に減ると思えます。
いま目の前にいる高齢者の姿は、将来の自分の姿でもあります。
この本を通じて、これからどんな変化が起こり得るのか、そして周囲に過度な負担をかけずに暮らす振る舞いとは何かを、先に学ぶことができます。
誰だって“迷惑をかけたい”わけではありません。知らないから対処できないだけなのだと腑に落ちました。
昨今、高齢者のいる家庭での不幸なニュースを目にする機会が増えたように感じますし、今後も増加傾向にあるのは間違いありません。
だからこそ、若い世代も高齢者も双方が読むことで、前提の違いから生まれる誤解や行き違いはぐっと減るのではないかと思います。
✅ まとめ
高齢者の“困った行動の裏にある理由”が分かるだけで、関係は驚くほど穏やかになるのではないかと思います。
本書は、家族・支援者だけでなく当事者本人にとっても有益な“取扱説明書”です。
未来の自分のために、そして今そばにいる大切な人のために、一度は読んでおく価値がある良書です。
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