【本紹介:第19回】
富の方程式
~4つの要素で資産だけでなく生き方を組み直す~

本紹介

【基本情報】

  • 書名:富の方程式
  • 著者/翻訳:スコット・ギャロウェイ/児島 修
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 価格:1,980円(税込)
  • 発売:2024/12/4
  • ページ数:452ページ
  • ISBN-10:4478120994
  • ISBN-13:978-4478120996
  • ジャンル:マネー/投資哲学・自己管理/ビジネス教養

(出典:Amazon商品ページ)

📝 どんな本か

ニューヨーク大学スターン校の教授で起業家のスコット・ギャロウェイが、長年の研究・講義・私生活の実験を通じて導いた「富の方程式」を、個人が実務に落とせるレベルまでほどいた本。

方程式は、「ストイシズム(Stoicism)」「フォーカス」「時間」「分散」という4つの変数で構成され、4部構成でそれぞれを深掘りします。

テクニックだけでなく、価値観・習慣・意思決定の設計にまで踏み込むのが特徴。

数式の本ではなく、“経済的に自由に近づくための思考と行動の基盤を入れ替える”タイプの一冊です。

🎯 誰向けか

  • マネーリテラシーをこれから固めたい初学者〜中級者
  • 投資は始めたが、仕事・時間・お金の“全体設計”がまだ曖昧な人
  • 個別の技だけでなく、人格/習慣レベルの改善に興味がある人
  • 400ページ超でも、章末サマリーで効率よく再読したい人

💭 感想(2025年11月24日読了)

最近購入した中の1冊です。札幌の大きい本屋でいつも通り本を選んでいて、だいたい3冊くらい購入して帰るのですが、この本の存在感が妙に引っかかりって予定より1冊余分に購入しました。

なんだか表紙の圧が強い(笑)のと、立ち読みで中を少し見た感じでも“読むべき本”という直感があり、ただし400ページ超の厚さに一瞬ためらいつつも購入。持ち帰るときは正直重かったです。

読了しての結論は「内容は間違いない」です。

ここでまだ紹介していない他の良書と並べても分量・密度ともに遜色なしだと感じました。

体感としては、マネーリテラシーを高め始める初心者〜中級者に最もフィットしつつ、経験者にも“考え方を再校正する”読み物として価値があると思います。

タイトルどおり、著者が導いた「富を築くための方程式」を4つの変数(ストイシズム/フォーカス/時間/分散)に分け、それぞれ約100ページずつしっかり紙幅を割いています。

私なりに各章を極端に要約するとこんな感じです。

  • ストイシズム:富を築くうえでの人格形成・感情の律し方
  • フォーカス:どのような市場・職能・企業に身を置き、稼ぐ力を最大化するか
  • 時間:貯蓄・支出・投資…時間を味方につける生活設計
  • 分散:積立・バランス・インデックスを軸に、再現可能性の高い運用を続ける

特に刺さったのは、巻末の参考文献周辺で示される

「富は人格形成のプロジェクトである」

という趣旨のメッセージ。

数式や“最適化の小技”よりも前に、人となりと習慣。4つの変数は結局そこへ収束する

――という大きな背骨が感じられました。

もう一つ印象的だったのが、「お金は時間を交換するための手段」という直球。

経営者YouTuberやビジネス書で似た話はよく見聞きしますし、お金で時間を買うという考え方は比較的浸透しているように思います。

が、ここまで明確に “時間>お金” の序列を通貫させる書きぶりは、自分にはなぜか妙に新鮮で、本質を突かれた感覚がありました。

地味に助かるのが、各章末のまとめ。この分量を都度フルで読み返すのは時間がかかるので、サマリーだけで復習→必要箇所へ戻る運用ができます。

今後は何か新しい投資やキャリアの意思決定の前に、該当章のまとめを3分で再読、という使い方を習慣化したいと思います。

総じて:投資の“技”を学んだ後に、生き方とお金の“設計”をつなぎ直すための良書。厚いけれど、読むほどに厚みの意味がわかります。

✅ まとめ

良かったところ

  • 4変数×長めの解説+章末サマリーで、哲学と実務の往復がしやすい
  • 人格・キャリア・家計・投資を同じ地図上で語るので、個別最適に陥らない
  • 「お金は時間を交換する手段」など、意思決定の優先順位が明確になる
  • 初学者には地に足のついた導入、中級者には思考の再調整として機能
  • 分量が正義:引用・事例・反例が多く、“なぜそう言えるか”が納得しやすい

注意しておきたいところ

  • 米国文脈の事例が中心(日本制度に置き換える際は自分で調整が必要)
  • 即効性のある「明日から勝てる売買テク」本ではない(中長期の設計本)
  • 400ページ超のため、最初から最後まで一気読みはやや重い(章末サマリー活用が吉)
  • 「人格形成」を重視するため、厳しめの自己規律が求められる箇所も

“稼ぐ・貯める・増やす”を一気通貫で整えたい人へ。迷いがちな局面で戻るべき原則がまとまっています。

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