【本紹介:第20回】
エフォートレス思考
~「やること」は絞った。次は“ラクに、確実に”回す設計へ~

本紹介

【基本情報】

  • 書名:エフォートレス思考
  • 著者/翻訳:グレッグ・マキューン/高橋 璃子
  • 出版社:かんき出版
  • 価格:1,780円(税込)
  • 発売:2021/12/8
  • ページ数:296ページ
  • ISBN-10:4761275812
  • ISBN-13:978-4761275815
  • ジャンル:仕事術/自己啓発/生産性

(出典:Amazon商品ページ)

📝 どんな本か

ベストセラー『エッセンシャル思考』の“実行フェーズ”にあたる続編的な位置づけ。

前作が「何をやるか(選択)」だったのに対して、本書は「どうやるか(実行)」をテーマに、努力感を減らしながら成果を最大化する原理と手順を示します。構成は3部——

  • エフォートレスな精神:重く考えないための心の姿勢
  • エフォートレスな行動:最小ステップで前に進める実行術
  • エフォートレスの仕組み化:一度決めたことを自走する仕組みへ

“根性で押し切る”路線の反対側にある考え方を、日常に落とし込めるように整理した一冊です。

🎯 誰向けか

  • 『エッセンシャル思考』でやることを絞ったが、実行で息切れしがちな人
  • 仕事・私生活の各所で「頑張っているのに効かない」を体感した人
  • 仕組み化と再現性で成果を積み上げたい人(個人/チーム)
  • 疲労→中断→停滞のループから抜けたい人
  • 壁にぶつかった経験のある中堅以上に特に効く本です。努力を否定する本ではなく、「摩擦を減らして再現性を上げる設計」に置き換える本です。

💭 感想(2025年11月30日読了)

以前、同著者の『エッセンシャル思考』を紹介しましたが、これは私に最も影響を与えた本の一つです。

『エッセンシャル思考』の紹介記事に興味がある方は下のリンクからご覧ください。

読み終えた当時は満足していたのですが、その後しばらくして『エフォートレス思考』の存在を知り、ぜひ読みたいと思って購入しました。

……とはいえ、記憶はあいまいですが途中まで読んで放置してしまった時期があります(他に優先の本があったのか、読書熱が落ちていたのか?)。

最近になって読書熱が再燃し、ほぼ内容を忘れていたこともあって最初から読み直しました。

改めて通読しての率直な感想は、「こんな素晴らしい内容の本を、なぜ放置したのか……」でした。

この著者の物の見方は、なんだか自分のツボにはまり、多くの新たな気づきと学びを与えてくれます。

『エッセンシャル思考』が「何をやるか」の選択なら、『エフォートレス思考』は「どのようにやるか」の設計法です。

やることを選び、選んだことを“ラクに、確実に”回すための片翼を本書が担っていると感じました。

内容は「精神」「行動」「仕組み化」の3部構成で、どの章にも刺さる点が多いのですが、特に「精神」パートは共感しつつも実戦で高精度に維持する難しさを痛感します。

印象的だった指摘は、「頑張れば成果が出るとは限らない」「頑張りは成功を保証しない」「頑張りすぎるとむしろ失敗する」という点。

私自身、頑張りすぎて体調を崩し、生産性の低い日々を招くというミスを年に数回やらかします。

頭では“努力量=成果”の等式が成り立たないことを理解しているのに、気づくとまた根性に寄ってしまう——だからこそ“軽さを設計する”発想が必要だ、と改めて思いました。

一方で、「頑張らないと成長スピードが落ちるのでは?」という不安も常にちらつきます。

ここがまさに本書のコアで、“ラク=怠け”ではなく、“ラク=摩擦を減らして再現性を上げる”と再定義することが第一歩。

速さは根性ではなく“摩擦の小さい設計”から生まれるという転換に成功すると、スピード感のある成長と心身の消耗の軽減が両立できるはずです。

いわゆる匙加減の調整がカギで、私は今でも調整ミスをちょこちょこしますが、本書は戻る基準を与えてくれます。

「行動」「仕組み化」パートにはすぐ導入できるテクニックが多く、対して「精神」は日々の練度が問われる印象ですが、小さな練習を積み重ねるほど機能してきます。

二冊で選択と実行の両輪が揃う、という位置づけ。本棚に置き続けたい一冊です。

補足:本書は努力を否定する本ではありません。やる気と根性だけでは越えられない壁にぶつかった人ほど効く内容だと私は感じました。頑張りを“設計”に翻訳する方法を教えてくれる本、という読み方が一番しっくりきます。

✅まとめ

良かったところ

  • 精神×行動×仕組み化の三層で、根性論を避けつつ成果を上げる道が具体化
  • 章末サマリーで再読効率が高い(忙しくても復習できる)
  • 「頑張りすぎは失敗を招く」など、努力神話のアップデートが明確
  • 前作との接続が良く、“選択→実行”の橋がかかる

注意しておきたいところ

  • 怠惰の免罪符ではない:無駄な摩擦を減らし、仕組みで再現性を上げる話
  • すべてを一度に仕組み化しようとすると過負荷→最小単位から
  • 品質要求が高い現場では、“軽さ”の前に最低品質の定義を明文化
  • 効果が出るまでラグのある施策も多い→“すぐ効かないが効き続ける”視点で評価

がむしゃらをやめて、設計で前に進む。迷ったら、章末の要点だけでも3分で再読を。

👇内容が刺さりそうに思った方は、下のリンクからどうぞ。ぜひ読んで欲しい一冊です👇

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