💡 はじめに
前回は、投資3年目の「次の一手」として取り組んだ 日本高配当株投資 について、始めようと思った背景や意義を書きました。
今回は、実際にどんな基準で銘柄を選び、どう組んでいったか を具体的にまとめます。
🧭 分散設計の前提
まずはポートフォリオの“形”を決めます。
景気敏感株/ディフェンシブ株の考え方
日本株は大きく「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」に分けられます。
景気敏感株の例
ディフェンシブ株の例
私はディフェンシブ多めを基本にしました(長期投資&メンタル安定のため)。
長期で“チャリンチャリン”と配当を受け取り続けるため、ディフェンシブ比率を厚めにする設計です。
【日本高配当株】私のスクリーニング基準
🎯 方針(大枠)
✅ チェック項目(定義・目安・注意点)
- 株価トレンド(5~10年)
右肩上がり or 回復基調かを確認。 - 配当利回り:3.2%以上
3.2~5%は持続しやすい帯。6~7%超は減配注意。 - 配当成長(増配傾向)
連続増配年数や年平均の配当成長率を重視。1株配当の推移でチェック。 - 配当性向:30~50%目安
出しすぎは減配リスク、低すぎは株主還元が弱い。業種・投資局面で許容差あり。 - 純資産(自己資本):同業内で厚め
規模・安定性の確認。自己資本比率や負債の質もセットで。 - EPS(1株純利益):水準より“伸び”
5~10年で増加、凹凸少なめ。自社株買いの影響は切り分けて見る。 - PER:15~18以下を目安
同業&自社過去レンジで評価(業種・金利で適正は大きく変動)。 - PSR:低め(参考)
利益がブレる業種の補助指標。高配当投資では優先度は低め。 - PBR:低め(文脈次第)
1倍割れは資産割安だが、構造不況のことも。ROEとセットで。 - ROE:10%以上
資本効率。レバレッジで見かけ高に注意。自己資本比率も確認。 - ROA:5~10%目安(業種差大)
資産効率。設備産業は低めでも正常/金融は0.x%でも健全。 - 自己資本比率:業種次第だが厚め
製造・流通で30%超、ディフェンシブで40%超を目安(あくまで参考)。
🔍 補足(余裕があれば)
🧭 私の選定法
- 業種を分けて候補を出す(景気敏感×ディフェンシブのバランス)
- 上記チェック項目で一次スクリーニング
- 同業比較&5~10年推移で“続く配当&無理ない成長”を見極め
- 利回り3.2~5%帯を中心に、増配傾向と財務健全性で最終絞り込み
- 業種分散しつつ、1業種1~2社でポートフォリオを組む(偏り回避)
- 柔軟運用の原則:チェック項目は10個以上ありますが、業種特性によってはすべて満たさない場合があります。その際は総合判断で柔軟に対応します。
例)電力・通信は配当性向が相対的に高めでも許容/金融はROAが低めでも業態上妥当…など。
✋ よくある落とし穴
✅まとめ
次回は、この基準を使って実際に購入した銘柄をご紹介したいと思います。